【公的保険について】

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前回で必要な民間保険は死亡、自動車、火災の3つとお話ししました。
(自営業、フリーランスの方は就業不能保険も検討するべし)

内容としては低確率だが大損失で実際に起きたら人生が詰むから、
それ以外は公的保険貯金で賄うのが基本です。

意外と知られていないが日本の保険は世界最強との呼び声も、
内容がわかると民間保険メタボリックの方はダイエットできるはず、

公的医療保険の特徴は5つ

1.国民皆保険なので誰でも加入できる
2.収入により加入額は異なるが、平等に利用できる
3・贅沢品は対象外
4.自己負担は原則3割で上限がある
5.生活が破綻しないように設計されている(その他の保証)

1.国民皆保険なので誰でも加入できる

➡ 日本は国民皆保険で加入する保険は違えど誰でも入れる仕組み、当たり前に感じてしまいますが海外ではありえない制度なのだ、実は日本も60年ほど前までは所得が低い人は入れなかった制度で今でこそ当たり前になっているがとてもありがたい仕組みなのです。お忘れなく、
・公務員、会社員 ➡ 健康保険
・自営業、フリーランス ➡ 国民健康保険
・高齢者 ➡ 後期高齢者医療制度

2.収入により加入額は異なるが、平等に利用できる

➡健康保険は基本的に収入により加入額が変動する。 収入が高い人ほど高くなる仕組み!!
健康保険証があれば医療機関は全国どこでも利用可能で治療費も加入額に関係なく平等に扱ってもらえる。
盲腸の例えがよく出てきますが、日本ではどこの医療機関に行っても30万円ほどだが、アメリカでは100万~500万と差があり、医者の腕や病院の質などでも変わってくる。

3・贅沢品は対象外

字のごとく原則、贅沢品の保険利用はできない
・病院の個室、いわゆる差額ベット代、通院の交通費も
・治療以外の医療行為、美容整形やエステ、レーシック、人間ドックなど
・保険対象外の医薬品
・先進医療 

※注意 先進医療とは効果があるか検証中と言った意味合いで、効果があると確定したものは随時保険対象になっていく、ドラマの影響か最先端の治療で病気が治る可能性が高いと勘違いしている方も多いのでは、、、

4.自己負担は原則3割で上限がある

ここポイント!! 民間保険メタボリックの方はこの仕組みを知らない人が多いイメージ

病気やけがの治療費の自己負担額は原則3割負担というのはご存じでしょう、
しかし自己負担額に上限があるのは知らなかったなんて人、多いんじゃないかな?
そりゃそうですよね、上限まで使う事はそうそうないですからね、

高額療養費制度
例えば、病気で入院して1カ月で100万円かかりました。
普通に考えると自己負担3割なんで30万の支払いになりそうですよね、
ですが高額療養費制度を使うと実際は10万円くらいで済んじゃいます。

ルールは簡単

同じ月(月はまたげない)にかかった医療費の自己負担限度額を超えた分が後で払い戻される

これだけです。

『じゃー自己負担限度額っていくらよ、』

はい、
自己負担限度額は年齢収入で決まる!!

70歳未満の方の区分【平成27年1月診療分から】

所得区分自己負担限度額多数該当
※2
① 区分ア(標準報酬月額83万円以上の方)
(報酬月額81万円以上の方)
252,600円+(総医療費※1-842,000円)×1%140,100円
② 区分イ(標準報酬月額53万〜79万円の方)
(報酬月額51万5千円以上〜81万円未満の方)
167,400円+(総医療費※1-558,000円)×1%93,000円
③ 区分ウ(標準報酬月額28万〜50万円の方)
(報酬月額27万円以上〜51万5千円未満の方)
80,100円+(総医療費※1-267,000円)×1%44,400円
④ 区分エ(標準報酬月額26万円以下の方)
(報酬月額27万円未満の方)
57,600円44,400円
⑤ 区分オ(低所得者)(被保険者が市区町村民税の非課税者等)35,400円24,600円
  1. ※1総医療費とは保険適用される診察費用の総額(10割)です。
  2. ※2療養を受けた月以前の1年間に、3ヵ月以上の高額療養費の支給を受けた(限度額適用認定証を使用し、自己負担限度額を負担した場合も含む)場合には、4ヵ月目から「多数該当」となり、自己負担限度額がさらに軽減されます。

「区分ア」または「区分イ」に該当する場合、市区町村民税が非課税であっても、標準報酬月額での「区分ア」または「区分イ」の該当となります。

上記を確認頂くとおわかり頂けるように、70歳未満年収500万以下③の方の場合、総医療費100万円で計算すると自己負担限度額は8.7万円ですむと言うことですね、

窓口で30万円支払っても、差額の21.3万円が申請すると帰ってくる。

回数も制限はありません。何度でも受けることができます。 また、年(直近12ヵ月)に3回以上高額療養費制度による支給を受けた場合、4回目以降の自己負担の上限額がさらに軽減されます

知らないで普通に支払っていたらゾッとしますよね、

注意事項
高額療養費制度の支給申請の期限は、診療を受けた月の翌月の初日から2年です。
気を付けてください。

また、後で返金されるとは言っても一度に多額のお金を用意できないなんて方の為に限度額適用認定書ってのもあるんで、あらかじめ交付を受けておけば、病院の窓口で支払う金額が初めから自己負担限度額になるぞ!!

高額療養費制度を知っていれば、貯金が100万円くらいあるなら大抵はなんとでもなる、
解らないことは全国健康保険協会で検索すれば大体乗っているのでチェック!!

協会の調査では3割以上の人が高額療養費制度の存在を知らない。主に30代前半以下の方
限度額適用認定証にいたっては約7割の方が知らないとの事、

こういった良い制度があるにもかかわらず、知らない人達が不安になり民間の保険に入ってしまうのが現状で、皆入っているから私も入らなきゃと、さらに加入されていっているって感じですね。

保険の営業にも注意が必要です。

実際に私も仕事の関係上、保険の営業は良くされていましたが、この制度を説明されないでリスクばっかり話してくる保険マンも一定数いました、まあ営業なので仕方ないですが、
もろもろその場で決めず、一度良く考えてみましょう。

5については長くなるのでまた次回に発信しますね、
それではここまでを一旦まとめてみます。

まとめ

・民間保険メタボリックの人はダイエットして貯金を貯めた方がお得
・民間の保険で本当に必要な保険は3つ(実際に起きたら人生が詰むもの)
日本の保険は最強、大抵の事は公的保険で対応可能、公的保険で賄えないことを民間保険と貯金でカバー
高額療養費制度を使えば自己負担限度額以上の費用は払い戻し可能、ただし2年以内に申請する事
限度額適用認定書を交付しておけば、払い戻しの申請がいらない、初めから自己負担限度額のみで対応できる。

こんな感じでしょうかね、

最後にQ&A

Q1. 日本人の癌になる確率は2人に1人って聞いた事あるけどがん保険もいらないの?
A1. 高齢者、再発の方を含めた数字、20歳~40歳の方が、今後10年で癌になる確率は0.5%未満、高額療養費制度を使えば3人に2人は50~100万で済む、普通に貯金しておけば良くないか? 貯金が全くない人でどうしても心配な人は貯まるまでは入っておくとかで十分かと、

Q2. 民間保険メタボリックっていくらぐらいかけてる人の事?
A2. 個人の判断基準や年齢によるところもあるが、それなりの貯金があり、配偶者が働くことができる、住宅ローンは残っているが団体信用生命保険に加入している。(亡くなると住宅ローンの返済もなくなる為、)
この条件がそろっていれば、生命保険(死亡保険)だけなら月2000円~5000円くらいまでで済むはず、それ以上だとメタボだと思って良いかなって感じ、

Q3. 民間保険に入って得をする事はないの?
A3. あります。 ただそれはギャンブルに買った感じ、確率的に言えばかなり低いです、
理由は簡単ですよね、当たった人が保証される金額 + 保険会社の利益(日本国内の生命保険会社は40社、手元に残る利益は年間3兆8000億年収1000万越えの保険マンはゴロゴロいる
それで成り立つ確率、確率が高いと保険会社が成り立たないわけですから。

Q4. 先進医療を受けたいなら民間保険は必要だよね?
A4. 先進医療について見直してみよう。
先進医療=最先端の高度な医療、お金持ちが受けられる特権、みたいなイメージを持たれている方が多いですが、実際は効果があるか検証中で保険適用になっていない医療です。
本当に効果があると実証されたものはちゃんと保険対象になっていくからね。

こんな感じでOKかな、

次回は5.の生活が破綻しないように設計されている(その他の保証)について説明していきますね。

つづく、、、

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