ウォーレン・バフェット氏は11歳から株式投資を始めて、現在の資産額は714億ドル(約7.5兆円)とも言われる世界トップクラスの大富豪。
そんな投資の神様ウォーレンバフェット氏にAmazonのSEOであるジェフ・ベゾス氏が「何でみんなあなたの投資戦略を真似ないのですか?」と尋ねた時に、バフェット氏が答えた言葉が 「ゆっくり金持ちになりたい人はいないよ」と答えたそうです。
株式市場では、短期間に巨額の利益を叩き出すスター・トレーダーや個人投資家が現れては消えていきます。また人間には長期の利益よりも目先の利益を優先する傾向にあり、「早く金持ちになりたい」という人間の欲がギャンブル的な投機に走らせ、失敗を招きます。
一方バフェット氏の投資戦略は、徹底的に調べて選んだ優良銘柄に長期投資するというシンプルなもの。同氏は、とくに”複利”を重要視しており、長期投資することで、その複利効果はとてつもないものになります。たとえば100万円の元本を年5%で運用すると1年目は105万円にしかなりませんが、10年で約163万円、20年で約265万円、30年で約432万円と運用期間が長いほど雪だるま式にお金は増えていくのです。
資産形成の王道は、長期投資して複利効果を狙うこと、つまり「ゆっくり金持ちになることですよ」と世界屈指の大富豪が身を持って証明しています。
長期投資のメリット
①収益が安定する
下記グラフは株式投資の投資期間と年平均リターンの範囲になります。
投資期間1年目を見るとリターンは‐48.7%~+60.7%まで幅が大きい、つまりたくさん損する人もいればたくさん得をする人もいるという事ですね。一方、長く投資していると振れ幅が安定してきて損する人が減ってきているのがわかる。
驚愕なことに15年と投資期間を長くとればリターンが+1.7%~+11.3%と損をする人がいないというデータである。
※1988~2016年における、投資期間別の米国株(S&P500)の年率リターン
![](https://onecoin.tokyo/wp-content/uploads/2021/10/長期投資のメリット 米国株.png)
まともな投資商品に投資して、投資期間を長くとれば損しないと言うのは米国株に限らず日本株でも同様のデータが取れている。
②複利効果を享受できる
『 複利 』というのは利息計算方法のひとつですが、ただの利息計算とは思わないほうが良い、
かのアインシュタインが『人類最大の発明』とおっしゃるくらいです。
例)1,000,000円を年利5%で複利運用すると、20年後に2,653,298円、約2.65倍になります。
単利運用では 2,000,000円となり、その差は 653,298円(=元本に対する比率は65%)です。
※ 複利 …最初の元手と、それまでの利息を合わせた金額に利息がつく
※単利…最初の元手にだけ利息がつく
この試算では元本が100万円ですが、当然元本が大きければ大きい程、複利効果は更に増大していく。
単利 | 複利 | 差額 | |
0 年後 | 1,000,000 | 1,000,000 | 0 |
1年後 | 1,050,000 | 1,050,000 | 0 |
2年後 | 1,100,000 | 1,102,500 | 2,500 |
5 年後 | 1,250,000 | 1,276,282 | 26,282 |
10年後 | 1,500,000 | 1,628,895 | 128,895 |
15年後 | 1,750,000 | 2,078,928 | 328,928 |
20年後 | 2,000,000 | 2,653,298 | 653,298 |
20年間で上記の差が出ていましたが、運用期間をさらに延ばして30年までをグラフにしてみると、
![](https://onecoin.tokyo/wp-content/uploads/2021/10/content_f12d25e5b2.png)
10年を経過したぐらいから差が拡大していき、15年を経過するとハッキリとした違いが見えてきます。イメージとして単利は足し算、複利は掛け算と言えるでしょう。
ちなみに100万円を年利5%で30年間運用した場合、単利であれば元利合計で250万円になります。複利で運用した場合の元利合計の金額は432万円まで増えます。スタート時の差は小さくても長期で運用すると大きな金額の違いになりますね。
先に数年~数十年先を見据えての長期投資で基盤を作っていくのもわるくないと思います。
基盤が設計できてからちょこちょこ短期で遊ぶみたいなイメージを個人的にはオススメしてます。
以上、次回は実際に初心者オススメの投資と言われるインデックスファンドについて解説していきます。
つづく、、、
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